カールロジャースと河合隼雄を比較して私が思う事

カールロジャースと河合隼雄を比較して私が思う事

日本では、大人=ロジャース、子ども=箱庭のイメージが強い


 もしも「カウンセリング」を想像してみてほしいと言われたら、どんなことが浮かぶでしょうか?恐らく、来談者中心療法のように「しっかりと話を聴いているイメージ」が浮かぶと思います。そして「子どもへのカウンセリング」を想像してほしいと言われたら、恐らくは「箱庭療法」が浮かぶのではと思います。
専門家か経験者でもない限り、このような想像を巡らせるときに「不安階層表を作っている姿」「催眠をかけられている姿」を想像する人はいないでしょう。即ち、日本では「大人へのカウンセリングはロジャース、子どもへのカウンセリングは箱庭」と言う固定観念があるのではと思います。
 
■ロジャースや河合隼雄の技法は、誤解されている
 そして日本では「カールロジャースの技法」は「反論せず、うなづきと相槌を繰り返すことだ」とされております。しかし、来談者中心療法の本質は「3要件」です。実際にロジャースも単に「相槌」「うなづき」に捉われず、様々な反応をしています。また、河合隼雄の箱庭療法についても「単に箱庭を作ること」を目的と考えている人は多いのですが、箱庭療法においては児童の態度なども重要なアセスメント対象です。
 このような本質をきちんと捉えずに、形だけのカウンセリングをしてしまう方もたまにいるようなので、少し悲しいかなと思うことがあります。
 
■彼らの技法だけに捉われないことが大事!
 確かに彼らの技法は非常に重要です。箱庭療法や来談者中心療法によってクライエントが良くなるケースも多いでしょう。しかし、これらに捉われてしまって「新しい技法」をおろそかにしてしまうのはもったいないと思います。
 例えば、短期療法を使って治療から数週間で不登校が改善した事例、催眠によって夜尿症が治療された事例もありますし、境界性人格障害などにはあまり来談者中心療法は効果がありません。このようなことを理解して、カウンセリングに関する知識を深めてほしいなと思います。
 
ロジャースと河合隼雄について比較すると、日本人は彼らの技法を非常に好んでいる。しかし、彼らの技法以外にも様々な心理療法があることを理解して常に勉強することが重要だと感じている。

参考サイト
http://lsc-gold.com/counselor/